建設DX

AI積算・AI見積ツール比較10選|価格・対応工種・課題別の選び方【2026年最新】

「AI積算」と検索すると多くのツールが出てくるものの、機能も価格も対象業務もバラバラで、どう比較すればよいか分からない——。本記事では主要10社を実名で取り上げ、各社公式サイトの公開情報のみをもとに、価格・対応工種・入力形式・補助金対応を横並びで整理します。ランキングではなく、「自社の課題にはどのタイプが合うか」から逆算する選び方を解説します。

更新日: 2026年7月18日 著者: Connected Base 編集部
AI積算・AI見積 実名比較ガイド|価格・工種・機能で選ぶ課題別の選び方

1. 結論早見表 — 課題タイプ別に見るべき候補

最初に結論です。AI積算・AI見積ツールは「どれが一番良いか」ではなく、自社のボトルネックがどの業務にあるかで見るべき候補が変わります。以下の早見表から、自社の課題に近い行を見つけてください。

自社の課題見るべきタイプ本記事の候補(順不同)最初に確認すること
設備図面(空調・電気・消防など)からの拾い出しに時間がかかる数量算出型aisekisan拾いの匠NX自社図面での認識精度をデモで検証できるか
建築・内装の拾い出しを自社基準・自社帳票に合わせて自動化したい(中堅〜大手)数量算出型(カスタム型)積算AI(KK Generation)カスタマイズの範囲・期間・費用感
住宅のパナソニック建材の拾い出し・見積が重い数量算出型(メーカー系・無料)間取り図AI積算代理店・販売店としての登録可否
公共土木の官積算基準への対応を重視したい見積作成型(積算システム)Gaia Cloud参加する発注機関の基準への対応
Excel・手拾いの見積作成を低コストで脱却したい(中小)見積作成型+拾い出し支援楽王Crew+ヒロイくんIII月額費用と現場担当者が使いこなせるか
協力会社から届くバラバラな見積書の集約・比較・査定が重い見積集約・査定型Connected BaseDigital Billder 見積書自社の実際の見積書で読み取り・集約を試せるか
修繕・営繕工事の見積が適正価格か判断できない見積査定型工事ロイド対象工種・金額規模が自社案件と合うか
積算業務そのものを外部化したい(ゼネコン)AI+代行(BPO)オンライン積算課自社の内訳書式・運用フローへの対応
候補を2〜3に絞ったら、カタログスペックの比較より「自社の帳票で試す」のが早道です。見積書起点の課題なら、実際の見積書3点でAI適合性を確かめる無料診断も利用できます。

2. 「AI積算」と「AI見積」は別物 — 3分類マップ

「AI積算」と「AI見積」は混同されがちですが、実際の製品は大きく3つのタイプに分かれます。入力が図面なのか見積書なのかが最初の分かれ目です。

【建設の見積・積算業務とAIツールの3分類】 図面(PDF・CAD・紙) 協力会社の見積書(PDF・FAX・Excel) │ │ ▼ ▼ ①数量算出型(AI積算) ③見積集約・査定型(AI見積) 図面から数量を自動で拾う 見積書を読み取り・集約し │ 比較表・査定につなげる ▼ │ ②見積作成型 ▼ 数量・単価から見積書を作る 実行予算・発注・請求照合へ
  • ①数量算出型: 図面から数量を拾い出す。いわゆる「AI積算」の中心。
  • ②見積作成型: 数量・歩掛・単価から見積書・内訳書を組み立てる。従来型の積算ソフトの領域。
  • ③見積集約・査定型: 協力会社から届く見積書をデータ化・集約し、横並び比較・査定・実行予算につなげる。

自社の課題が①なのに③のツールを比較しても(逆も)意味がありません。両者の違いの詳細は「AI積算と見積書AI解析の違い」で解説しています。

3. 従来型の積算ソフトとAI積算ツールの違い|どちらを選ぶべきか

「積算ソフト おすすめ」で検索すると、AIツールと従来型の積算ソフトが混ざって出てきます。両者の役割は明確に異なります。

観点従来型の積算ソフトAI積算・AI見積ツール
主な役割人が拾った数量と歩掛・単価から見積書・内訳書を計算・作成する図面や見積書など非定型データの読み取り・数量拾い・データ化を自動化する
入力数量・単価データ(人が入力)図面PDF・CAD・紙スキャン・見積書ファイル
強み単価データベース・帳票の完成度、官積算基準への対応「拾う」「読む」「揃える」という人手作業そのものの削減
本記事での例楽王シリーズ、Gaia Cloud積算AI、aisekisan、拾いの匠NX、Connected Base ほか

本記事はAI対応ツールとその周辺領域を中心に扱いますが、実務では「拾い出し支援+従来型積算ソフト」という組み合わせ(楽王Crew+ヒロイくんIIIなど)も有力な選択肢のため、AI機能の有無を明記したうえで比較対象に含めています。

4. 本記事の比較ポリシー(掲載基準・出典ルール)

実名比較の信頼性を担保するため、本記事は次のルールで作成しています。

  • 出典は公式一次情報のみ。各社の公式サイト・公式プレスリリース・官公庁サイトだけを事実の出典とし、まとめサイト・口コミサイトからの引用は行いません。全情報は2026年7月18日時点の確認に基づきます。
  • 「公式サイトに記載なし」と「非対応」を区別します。公開情報で確認できなかった項目は「記載なし」と書き、非対応とは断定しません。
  • ランキングにしません。各社は対象業務も価格帯も異なり、一列に順位付けすること自体が不正確なためです。並び順はタイプ別で、優劣を示すものではありません。
  • 精度・実績などの数値には発表主体を併記します。本記事に登場する精度・削減率はすべて各社の自社公表値であり、第三者検証値ではありません。
  • 利益相反の開示: 本記事は、比較対象の1つである「Connected Base」を提供するYOZBOSHI株式会社が運営しています。自社製品も他社と同一の項目・同一のテンプレートで記載し、特別扱いしません。

5. 比較の前に押さえる5つの確認軸 — カタログに載らない差

機能一覧表を並べても分からない、実運用で差が出るポイントは次の5つです。各社レビューを読む際も、デモを受ける際も、この軸で見てください。

軸1: 初見フォーマット・非定型データへの対応力

デモで見せられるサンプルは「そのツールが得意な帳票」です。協力会社ごとに書式が違う見積書、手書き混じりのFAX、レイアウトが崩れたPDFなど、自社の「一番ひどい帳票」で検証させてもらえるかが最大の分かれ目です。

軸2: 精度数値の「条件」

「精度99%」という数字は、対象(個数物か長さ物か)、測定条件、人手確認込みかどうかで意味が全く変わります。数値の発表主体と前提条件を必ず確認してください。本記事でも、数値にはすべて発表主体を付記しています。

軸3: セキュリティとデータの取り扱い

見積書・図面は取引条件を含む機密情報です。ISMS等の認証取得状況、アップロードしたデータがAIの学習に使われるか、保存場所と保持期間を確認しましょう。

軸4: 既存システム・帳票書式との連携

出力がExcel/CSVで自社の比較表・実行予算・基幹システムにつながるか。「読み取れる」と「業務で使える形で出てくる」の間には大きな差があります。

軸5: サポート・導入体制

無料デモ・トライアルの有無、導入期間、専任サポートの有無。特にカスタマイズ型は導入に数か月を要するものもあり、立ち上がりの速さは総コストに直結します。

6. 10社比較一覧表

本記事で取り上げる10社の全体像です(順不同・2026年7月18日時点の各社公式サイト・公式リリース確認に基づく)。製品名から各社の詳細レビューに移動できます。

製品名提供会社分類主な対応領域主な入力価格(公表状況)無料デモ・トライアル
積算AI株式会社KK Generation数量算出型(カスタム型・見積作成まで)内装・建具・構造・電気・給排水・仮設など設計図書一式のPDF個別見積(公式サイトに価格掲載なし)無料検証あり
AI積算(aisekisan)株式会社H2Corporation数量算出型空調・衛生・消火設備(操作ガイド上は電気も)PDF平面図個別見積(図面数・ユーザー数に応じ提案)公式サイトに記載なし
間取り図AI積算パナソニック ハウジングソリューションズ株式会社数量算出型(メーカー系)住宅の同社内装建材(ドア・床材など)紙図面スキャン・CAD連携・スマホ撮影無料(同社建材取扱の代理店・販売店登録が必要)導入自体が無料
拾いの匠AI/NX株式会社システムズナカシマ数量算出型電気・防災・空調・衛生設備CAD・PDF・紙図面スキャン個別見積(公式サイトに価格掲載なし)無料デモあり
楽王Crew+ヒロイくんIIIアークシステム株式会社見積作成型+拾い出し支援(非AI)建築・電気設備・機械設備CAD(DXF)・PDF・Excel月額8,800円+3,800円(税込・公表)無料デモあり(体験版なし)
Gaia Cloud株式会社ビーイング見積作成型(公共土木積算)土木・公共工事(官積算)電子設計書(PDF/Excel)個別見積(公式サイトに価格掲載なし)無料デモ動画あり
オンライン積算課株式会社CORDER見積集約・査定型(AI+代行)建築・設備(ゼネコン向け)業者見積・内訳書個別見積(案件規模による)無料相談あり
Digital Billder 見積書燈株式会社見積集約型建設業の見積依頼・相見積・実行予算連携見積書(対応形式の明記なし)要問い合わせ(公式LPに料金記載なし)無料デモあり
工事ロイド株式会社THIRD見積査定型修繕・営繕工事(電気・機械設備中心)見積書PDF個別見積(公式サイトに価格掲載なし)無料トライアルあり
Connected BaseYOZBOSHI株式会社見積集約・査定型協力会社見積の集約・比較・工事計画書作成PDF・Excel・FAX・紙スキャン個別見積(3プラン構成・公式サイトに金額掲載なし)無料デモ・無料診断あり

※ 価格・機能は2026年7月18日時点の各社公式サイト確認に基づきます。最新情報は必ず各社公式サイトでご確認ください。

表の中で気になるツールが「自社の見積書・図面で本当に動くか」は、カタログでは分かりません。見積集約・査定型を検討中なら、見積書3点の無料診断で先に適合性を確かめられます。

7. 各社詳細レビュー(10社・順不同)

各社を同一のテンプレート(概要→基本情報→向いている会社→導入前に確認したい点→出典)で記載します。

7-1. 積算AI(株式会社KK Generation)— 図書横断のカスタム型AI積算

平面図・キープラン図・建具表・仕上げ表など複数の設計図書をAIが横断的に解析し、数量拾いから数量計算書・見積書の作成までを自動化するカスタマイズ型AI SaaSです。複数の図面認識モデルを自律的に使い分けるAIエージェント技術で特許(特許第7759075号)を取得しています。無料検証のあと、2〜4か月かけて各社の業務・帳票に合わせて実装する導入モデルが特徴です。

  • 分類: 数量算出型(見積作成まで対応するカスタム型)
  • 対応領域: 内装(床・壁・幅木)・建具・構造(梁・鉄筋)・電気設備・給排水・仮設など幅広く展開
  • 入力・出力: 設計図書一式のPDF → 数量計算書・見積書(Excelテンプレート等で出力、個社別にカスタマイズ)
  • 価格: 個別見積(公式サイトに価格掲載なし。費用感・カスタマイズ費用は無料検証・商談時に確認)
  • 公表されている効果: 数量拾い・見積書作成時間の70%削減(KK Generation公表・同社調べ、2025年4月時点)
  • 導入実績: 20社(2025年7月時点・同社リリース)。サンゲツ向けカスタマイズ実装を公表(成果報告会を2026年3月開催)
  • 補助金: デジタル化・AI導入補助金2026のITツール登録は公式情報で確認できず

向いている会社: 自社固有の積算基準・帳票フォーマットにAIを合わせ込みたい中堅〜大手のゼネコン・ハウスメーカー・建材メーカー。定型パッケージで対応できない複雑な図書横断の数量拾いを自動化したい会社。

導入前に確認したい点: 価格・料金体系が公式サイトでは非公開のため、無料検証の段階でカスタマイズ費用と期間の見通しを確認しましょう。即日使い始める型のSaaSではなく、実装に2〜4か月を要します(公式サイト記載)。精度の定量数値は公式サイトでは非公表です。

出典: KK Generation公式サイト(kk-generation.com/takeoff)、同社PR TIMESリリース(2025年4月・7月・11月、2026年2月)。2026年7月18日確認。

7-2. AI積算 aisekisan(株式会社H2Corporation)— 設備図面特化の自動拾い出し

PDFの平面図をアップロードすると、AIがスプリンクラーヘッド・空調機器などの個数物や、配管・ダクトなどルート系資材を自動認識して数量を拾い出すクラウド型システムです。集計表(Excel/CSV)と拾い図(PDF)を出力し、見積前段の拾い出し工程を自動化します。2025年12月には米大手VCのNEAからの資金調達を発表しています。

  • 分類: 数量算出型(設備特化)
  • 対応領域: 空調・衛生・消火設備(公式操作ガイド上は電気設備の拾い出しにも対応)
  • 入力・出力: PDF平面図 → 部材集計表(Excel/CSV)・拾い図(PDF)。見積書作成機能は公式サイトに記載なし
  • 価格: 個別見積(公式サイトに価格掲載なし。「図面数もしくはユーザー数に応じてご提案」と記載)
  • 公表されている精度: 個数物99%・配管/ダクトなどルート系95%(いずれもH2Corporation公表)。消火設備は94%(同社公表・条件付き注記あり)
  • 導入実績: 導入社数・企業名の具体的公表はなし(公式サイトには「業界1位の精度と導入実績」という定性的表現のみ・根拠数値の記載なし)。大塚商会が販売チャネルの一つ
  • 補助金: デジタル化・AI導入補助金2026のITツール登録は公式情報で確認できず

向いている会社: 空調・衛生・消火・電気の設備工事会社(サブコン)で、PDF平面図からの手作業の拾い出しに多くの工数を割いている会社。

導入前に確認したい点: 無料トライアル・デモの有無が公式サイトに記載されていないため、問い合わせ時に自社図面での検証可否を確認しましょう。CAD直接読み込みや紙図面スキャンへの対応も公式サイトに記載がありません。建築躯体・土木の積算が主目的の会社には公式情報の範囲では適合を確認できません。

出典: aisekisan公式サイト(aisekisan.com)、H2Corporation公式ニュース、同社PR TIMESリリース(2025年12月26日)。2026年7月18日確認。

7-3. 間取り図AI積算(パナソニック ハウジングソリューションズ株式会社)— 住宅建材特化・無料のメーカー系ツール

紙の間取り図をPCに取り込み寸法を指定するだけで、AIが部屋別・部材別に同社建材製品(内装ドア・収納用建具・床材・幅木・廻り縁・窓枠など)の数量を自動で拾い出し、見積書や提案資料まで自動生成します。同社発表では1棟分の拾い出し時間を41分から15分に短縮(同社積算部門での平均値)。同社の業務支援サイト「Webハウズ」の機能として提供されます。

  • 分類: 数量算出型(メーカー系・自社建材専用)
  • 対応領域: 住宅(新築・リフォーム)の同社内装建材
  • 入力・出力: 紙図面スキャン・住宅CAD連携(4社・2026年7月時点の公式サイト)・スマホ撮影 → 見積書(PDF/CSV)・製品図面・提案ボード・3Dパース
  • 価格: 無料(Webハウズの導入自体が無料。ただし同社建材商品を購入している代理店・販売店としての登録が必要)
  • 公表されている効果: 拾い出し41分→15分、見積時間50%以上短縮(いずれもパナソニック ハウジングソリューションズ公表)。精度の数値公表はなく、「図面の精度によってAIが正しく読み取れない場合がある」ため見積内容の確認を求める注記あり
  • 導入実績: CAD連携・間取り図AI積算を活用した見積りが月1,000件超(2024年12月時点・同社リリース)。活用企業としてアートリフォーム・大松・トーモクを実名掲載
  • 補助金: 導入無料のため補助金前提のツールではない(公式サイトに補助金記載なし)

向いている会社: パナソニック建材を日常的に扱う住宅会社・工務店・リフォーム会社・建材代理店。同社建材部分の拾い出し・見積・施主向け提案資料を無料で効率化したい会社。

導入前に確認したい点: 公式情報上、対象は同社建材の住宅向け見積に限定され、他社製品・工事費全体・非住宅工事への対応は確認できません。利用条件(代理店・販売店登録)を満たすかを最初に確認しましょう。

出典: 間取り図AI積算 公式紹介ページ(sumai.panasonic.jp)、Panasonic Newsroom Japanプレスリリース(2024年4月22日・2025年3月24日)。2026年7月18日確認。

7-4. 拾いの匠AI/拾いの匠NX(株式会社システムズナカシマ)— JIS図面記号を学習した設備特化AI

JIS規格等で定められた設備図面記号を事前学習したAIが、CAD・PDF・紙図面から機器記号を自動で拾い出し、集計表やCSVに出力するシステムです。同社の見積積算システム「本丸EXv3」と連携し、拾い出しから見積作成までつなげられます。2026年6月18日にはAI搭載の後継製品「拾いの匠NX」(電気工事・管工事向け)が発売されました。

  • 分類: 数量算出型(設備特化)
  • 対応領域: 電気・防災(消防)・空調・衛生設備
  • 入力・出力: CAD(DWG/DXF/JWWほか)・PDF(ベクタ/ラスタ)・紙図面スキャン → 材料集計帳票・CSV・根拠図面・本丸EXv3連携
  • 価格: 個別見積(公式製品ページに価格記載なし。NaFLA公式ページに「費用については別途ご相談ください」と記載)
  • 公表されている精度: 数値精度の公表なし。拾い出した部材ごとにAI判定の精度が表示され、誤認識は手作業で修正できる仕組み(NaFLA公表)
  • 導入実績: 導入社数・企業名は公式サイトで確認した範囲では記載なし
  • 補助金: 同社はデジタル化・AI導入補助金2026の「デジタル化・AI導入支援事業者」として特設サイトを開設し、対象ツールに「拾いの匠」「拾いの匠AI」を掲載(事務局サイト上の個別登録番号は未確認)

向いている会社: 電気・消防・空調・衛生の設備工事会社で、紙図面・PDF図面の案件が多い会社。全国6拠点のサポート体制・無料講習会があり、国産ベンダーの支援を重視する会社にも向きます。

導入前に確認したい点: AIの自動拾いは機器(個数物)が中心で、配線・配管の長さ物は専用機能による操作の併用が前提です。2026年6月に後継「拾いの匠NX」が発売されたため、新規導入時はどちらの製品体系になるかを確認しましょう。公式情報上、建築躯体・土木向けの利用は確認できません。

出典: システムズナカシマ公式サイト(systems.nakashima.co.jp)、NaFLA公式ページ、拾いの匠NX発売プレスリリース(2026年6月18日)。2026年7月18日確認。

7-5. 楽王Crew+ヒロイくんIII(アークシステム株式会社)— 月額1万円台で始める拾い出し+見積作成

建設業向け積算見積ソフト「楽王シリーズ」のサブスク型エントリーモデルと、CAD(DXF)・PDF図面をマウス操作で拾い出す「ヒロイくんIII」の組み合わせです。拾い出しデータを楽王へ直接取り込んで見積書を作成でき、シリーズ導入実績は2,100社突破(公式サイト記載)。AIによる全自動拾いではありませんが、価格が公表されている数少ない選択肢です。

  • 分類: 見積作成型+拾い出し支援(AI機能の記載は公式サイトになし)
  • 対応領域: 建築・電気設備・機械設備(土木は公式サイトに記載なし)
  • 入力・出力: CAD(DXF)・PDF図面、Excel見積書のインポート → 見積書・内訳書(Excel/PDF)・数量表・拾い証跡
  • 価格: 楽王Crew 月額8,800円(税込・1ライセンス)、ヒロイくんIIIサブスク版 月額3,800円(税込)+初期費用10,000円(税込)。いずれも公式料金表で公表
  • 公表されている効果: 手拾いと比べ拾い出し工数を約50%削減(図面50枚規模での自社調べ・アークシステム公表)
  • 導入実績: シリーズ導入実績2,100社突破(公式サイト記載)。導入事例4社を実名公開
  • 補助金: IT導入補助金2022で対象ツールとなった実績あり。デジタル化・AI導入補助金2026への登録は確認できず(要個別確認)

向いている会社: 積算担当者が1名〜数名の中小建設会社・設備工事会社・個人事業主で、Excel・手拾いの見積業務を月額1万円台前半からデジタル化したい会社。

導入前に確認したい点: ヒロイくんIIIは画面上でクリック・なぞり操作をして拾う「支援ツール」であり、AIによる全自動拾い出しではありません。Windowsデスクトップアプリでクラウド型ではない点、複数人でのデータ共有には上位版(楽王Link)が必要な点も確認しましょう。無料体験版はなく、確認は無料デモが中心です。

出典: 楽王公式サイト(rakuoh.jp)、アークシステム公式サイト・公式ニュース(2023年8月9日ほか)。2026年7月18日確認。

7-6. Gaia Cloud(株式会社ビーイング)— 30年以上展開される公共土木積算システムのクラウド版

発売から30年以上展開される土木積算システム「Gaia」シリーズのクラウド版です。PDF/Excelの電子設計書を取り込むと最適な工種を自動選定して積算する「全自動積算」機能を搭載し、国土交通省など中央省庁と全国47都道府県の積算基準・ローカルルールに対応。積算基準・単価データはクラウド提供のため、更新作業なしで最新のデータを利用できるとされています(ビーイング公表)。

  • 分類: 見積作成型(公共土木の官積算システム。なお公式サイトの訴求は「全自動積算」で、AIという表現は確認できません)
  • 対応領域: 土木(国交省・都道府県)・下水道・港湾・農水・防衛など公共工事全般
  • 入力・出力: PDF/Excel/画像の電子設計書 → 積算(見積・実行予算システム「BeingBudget」と連携)
  • 価格: 個別見積(公式サイトに価格掲載なし)
  • 公表されている効果: 従来商品比10倍以上の高速化、設計書取込時間は当社比10分の1(いずれもビーイング公表)。精度の数値公表はなし
  • 導入実績: 導入事例12社を実名掲載(公式サイト)。「土木工事積算システムのトップシェアブランド」(ビーイング自社公表・シェア率数値の記載なし)
  • 補助金: 過去のIT導入補助金2024では販売代理店がGaia Cloudを対象ツールとして案内した実績あり。デジタル化・AI導入補助金2026での登録は確認できず(要個別確認)

向いている会社: 公共土木工事の入札に参加する建設会社・建設コンサルタント。積算担当の属人化解消やクラウドでのデータ共有を進めたい会社。

導入前に確認したい点: 公共工事(官積算)向けのシステムであり、民間工事の内装・設備見積や協力会社見積の集約を主目的とするツールとは用途が異なります。出力帳票の形式は公式サイトに明記がないため、既存業務との接続は問い合わせ時に確認しましょう。

出典: ビーイング公式サイト(beingcorp.co.jp)、同社公式プレスリリース(2020年3月・7月)。2026年7月18日確認。

7-7. オンライン積算課/積算AIプラットフォーム(株式会社CORDER)— AI+積算士のハイブリッド代行

業者見積の依頼・催促・集約、AIと積算人材による見積比較表の作成、NET単価への按分(値入)までを代行するサービスです。ツールを自社で操作するのではなく、AI+熟練積算士に業務ごと任せる「AI+BPO」型で、2025年6月にサービスリリースを告知、2026年5月のプレスリリースで導入実績を公開しました。蓄積データを使って顧客ごとにAI概算・AI見積査定などを開発する「積算AIプラットフォーム」も2026年7月にリリースされています。

  • 分類: 見積集約・査定型(AI+代行)
  • 対応領域: 建築・設備(ゼネコンの積算部門向け)
  • 入力・出力: 業者見積・内訳書 → 見積比較表・値入済み内訳書(TDS・COMPASS・Excelなど普段の内訳書式で納品可能と公式サイトに記載)
  • 価格: 個別見積(案件規模ごとに変動・公式サイトに金額掲載なし。関連機能「CORDER見積管理」のみ月額22,000円税込〜と公表)
  • 公表されている効果: 10日分の工数を平均80%削減(CORDER公表)
  • 導入実績: 全国30社以上(支店含む)のゼネコンで導入・累計200社以上を支援(同社公表)。長谷工コーポレーション・前田建設工業・安藤ハザマ・鉄建建設を実名公表。協力会社の登録数5,000社(2026年6月時点)
  • 補助金: 公式サイト・公式リリースに補助金関連の記載なし

向いている会社: 積算部門を持つゼネコンで、業者見積の取得・比較・値入といった定型作業を外部化し、数量精査や価格交渉に人員を振り向けたい会社。

導入前に確認したい点: ソフトウェアを購入して自社で運用する型ではなく、代行(BPO)が主体です。社内にノウハウを蓄積したい場合や、中小工務店が安価な月額ツールを探す場合は性格が異なります。精度に関する数値公表はなく、公表値は工数削減率です。

出典: CORDER公式サイト(corder.co.jp)、同社PR TIMESリリース(2026年5月26日・7月1日)。2026年7月18日確認。

7-8. Digital Billder 見積書(燈株式会社)— 見積依頼から相見積・実行予算までのワークフロー

建設業に特化した見積書処理サービスです。協力会社への見積依頼のワンクリック一括送信、受領見積の自動分類・保管、相見積表(見積比較表)の自動作成、実行予算情報との連携までをプラットフォーム上で処理します。発注・請求書・経費精算・原価管理からなるDigital Billderシリーズの一部として統合連携できます。

  • 分類: 見積集約型
  • 対応領域: 建設業の見積依頼〜相見積〜実行予算連携(工種別の対応範囲は公式サイトに記載なし)
  • 入力・出力: 見積書の受領・分類・保管 → 相見積表の自動作成・実行予算連携(対応ファイル形式の明記は公式サイトになし)
  • 価格: 要問い合わせ(公式LPに料金・プランの記載なし)
  • 公表されている精度: 公式サイトに記載なし
  • 導入実績: 会社全体では「業界特化型AI SaaSの累計導入企業数1,500社突破」(燈株式会社・2026年7月リリース。シリーズ・他サービス含む数値であり、見積書製品単体の実績は非公表)
  • 補助金: 公式LPに補助金関連の記載なし
  • セキュリティ: ISO 27001認証・JIIMA認証を取得(同社公表)

向いている会社: 協力会社への見積依頼・相見積の件数が多い元請・ゼネコンで、見積収集から相見積表作成、実行予算への反映までを一つのワークフローにしたい会社。シリーズの他製品(請求書・発注など)と併用する会社。

導入前に確認したい点: 公式LPで公開されている情報は限定的で、対応ファイル形式・工種・価格はデモ・問い合わせでの確認が前提です。図面からの数量算出を行うツールではありません。

出典: Digital Billder公式LP(lp.digitalbillder.com)、燈株式会社PR TIMESリリース(2026年7月13日)。2026年7月18日確認。

7-9. 工事ロイド(株式会社THIRD)— 修繕・営繕工事のAI見積査定

見積書をアップロードするとAIが1行ごとに工事内容を解析し、同社が保有する資機材価格データベースと照合して適正価格を査定する「工事価格適正化クラウドシステム」です。AI-OCRで協力会社のPDF見積を自社見積フォーマットへ自動転記する機能や、現場監督経験者による査定補正・工事手配サポートも提供します。

  • 分類: 見積査定型
  • 対応領域: 修繕・営繕工事の電気・機械設備(1工種1,000万円未満の見積が対象・公式FAQ)。建築工事等への査定範囲拡大を2025年2月に発表
  • 入力・出力: 見積書PDF(縦型・横型など各書式に対応) → AI査定レポート・自社フォーマットの見積(Excel)・見積明細データベース
  • 価格: 個別見積(公式サイトに価格掲載なし)
  • 公表されている効果: 工事原価を平均20%削減・見積作成時間を最大80%短縮(THIRD公表。測定条件の記載はなく、個別の効果を保証するものではありません)。査定的中率などの精度数値は公式サイトに記載なし(AI査定結果を工事コンサルタントが手動補正するサービスあり・一部オプション)
  • 導入実績: 導入社数の公表なし。活用企業として大阪王将・清和綜合建物・イオンディライトを同社リリースで公表
  • 補助金: 工事ロイド自体のデジタル化・AI導入補助金2026への登録の公表は確認できず(提供元THIRDの姉妹製品「管理ロイド」はIT導入補助金2022の対象認定実績あり)

向いている会社: 建物管理会社・ビルオーナー・不動産管理会社・多店舗展開の事業会社など、受け取る修繕・営繕見積が適正価格か判断したい「発注者側」の企業。協力会社見積の転記と査定を同時に効率化したい元請。

導入前に確認したい点: 対象は営繕・修繕工事が中心です(公式FAQで1工種1,000万円未満と明記)。新築・大型工事での利用は、対象範囲の個別確認が必要です。図面からの数量算出機能はありません。価格データベースの規模は公表媒体・時期により数値が異なるため、最新値は問い合わせ時に確認しましょう。

出典: 工事ロイド公式サイト(koji-roid.app)、THIRD公式サイト・PR TIMESリリース(2024年8月〜2025年2月)。2026年7月18日確認。

7-10. Connected Base(YOZBOSHI株式会社)— 書式バラバラの見積書を「置くだけ」で集約・比較

協力会社から届く書式バラバラの見積書を、ファイルを置くだけでAIがデータ化し、統一フォーマットに集約・横並び比較できるようにするプラットフォームです。見積データからの工事計画書(実行予算書)ドラフト自動生成、請求書照合、電子帳簿保存法対応のファイリングまで、「数量算出のあと」の業務を一気通貫で扱います。※本記事の運営元の製品です(比較ポリシー参照)。

  • 分類: 見積集約・査定型
  • 対応領域: 協力会社見積の集約・比較・査定支援、工事計画書作成(図面からの数量算出機能はありません)
  • 入力・出力: PDF・Excel・FAX・紙スキャン・メール添付の自動取込・クラウドストレージ連携 → 統一フォーマットの見積比較・Excel/CSV・自社フォーマット出力・API連携
  • 価格: 個別見積(ライト/スタンダード/エンタープライズの3プラン・公式サイトに金額掲載なし)
  • 公表されている精度・効果: 処理精度99.8%(YOZBOSHI公表。AI推論+人手確認オプション込みの運用を含む注記あり・第三者検証値ではありません)、平均工数削減80%・累計処理書類10万件超(YOZBOSHI公表)
  • 導入実績: 東急建設・山善・Aプランニングなど導入企業を実名公表(導入事例。東急建設の事例に削減率などの数値記載はありません)。平均導入期間2週間(自社公表)
  • 補助金: IT導入補助金2023・2024で対象ITツールに採択された実績あり(電子帳簿保存法対応ツールとして)。デジタル化・AI導入補助金2026への登録は公式サイトに記載なし

向いている会社: 協力会社から多数の見積書を受け取り、転記・集約・比較・査定に工数がかかっている元請・ゼネコン・工務店。数量拾いは自社(または数量算出型ツール)で行い、その後工程を自動化したい会社。

導入前に確認したい点: 図面からの数量算出機能はないため、拾い出しが課題の場合は数量算出型ツールとの併用になります。精度・削減率は自社公表値のため、実際の見積書サンプルでの無料診断で自社帳票との適合性を確認することをおすすめします。

出典: Connected Base公式サイト(connected-base.jp 各ページ)、YOZBOSHI公式ニュース・PR TIMESリリース(2023年10月ほか)。2026年7月18日確認。

8. タイプ別の選び方フローチャート

最初の分岐は「課題が図面起点見積書起点か」です。

【AI積算・AI見積ツール選定フロー】 Q1. 一番のボトルネックはどこ? │ ├─ 図面からの拾い出し(図面起点) │ │ │ ├─ 設備(空調・電気・消防・衛生) │ │ └→ aisekisan/拾いの匠NX を比較 │ ├─ 住宅・パナソニック建材 │ │ └→ 間取り図AI積算(無料・要代理店登録) │ ├─ 建築・内装で自社基準に合わせたい(中堅〜大手) │ │ └→ 積算AI(KK Generation・カスタム型) │ └─ 公共土木の官積算 │ └→ Gaia Cloud │ ├─ 見積書の作成(数量→見積書) │ └→ 楽王Crew+ヒロイくんIII(低コスト・非AI) │ └─ 協力会社見積の集約・比較・査定(見積書起点) │ ├─ 自社で運用したい │ └→ Connected Base/Digital Billder 見積書 を比較 ├─ 修繕・営繕の査定が中心(発注者側) │ └→ 工事ロイド └─ 業務ごと外部化したい(ゼネコン) └→ オンライン積算課

拾い出しと見積集約の両方が課題の場合は、数量算出型+見積集約・査定型の併用が現実解です(第10章参照)。

9. 価格・費用相場と補助金(2026年)

価格の相場観

2026年7月時点で価格を公表しているのは10社中2社のみで、大半は個別見積です。公開情報から分かる相場観は次のとおりです。

価格帯該当する例備考
無料間取り図AI積算メーカー建材の取扱代理店・販売店であることが条件
月額3,800円〜1万円台楽王Crew+ヒロイくんIII価格公表あり。AIによる全自動拾いではない
個別見積(非公開)aisekisan、拾いの匠NX、Gaia Cloud、Connected Base、Digital Billder、工事ロイド、オンライン積算課処理量・図面数・ユーザー数・案件規模などに応じた提案型
カスタム開発型(個別見積)積算AI(KK Generation)無料検証を経て個社別に提案。カスタマイズ実装(2〜4か月)を伴う

個別見積が多い分野なので、「価格が非公開=高い」ではなく、必ず2〜3社から見積を取り、削減できる工数と比べて判断するのが基本です。ROIの試算方法は「建設業の見積自動化 完全ガイド」で解説しています。

デジタル化・AI導入補助金2026(旧IT導入補助金)

中小企業がAIツールを導入する場合、デジタル化・AI導入補助金2026(正式名称: 中小企業デジタル化・AI導入支援事業費補助金)の活用が検討できます。通常枠は補助率1/2以内(一定の賃金要件を満たす事業者は2/3以内)、補助額は1プロセス以上で5万円以上150万円未満、4プロセス以上で150万円以上450万円以下です(中小企業基盤整備機構・公式サイト)。

ただし対象になるのは事務局に登録されたITツールのみです。本記事の調査(2026年7月18日時点)では、10社の多くについて同制度へのツール登録を公式情報で確認できませんでした(システムズナカシマは支援事業者として自社サイトに対象ツールを掲載)。補助金前提で検討する場合は、必ず各社に最新の登録状況を確認してください。制度の詳細はAI積算ピラー記事の補助金章も参照してください。

10. 見落とされがちな「数量算出のあと」— 見積書起点という選択肢

AI積算ツールの比較検討では、「図面からの拾い出し」に注目が集まりがちです。しかし、拾い出しを自動化しても見積業務は終わりません。数量を確定したあとには、次の業務が残ります。

  • 協力会社への見積依頼と回収(書式はバラバラ)
  • 届いた見積書のデータ化・転記(PDF・FAX・Excel混在)
  • 表記揺れ・一式表記を整理した横並び比較表の作成
  • 査定・交渉と、実行予算・工事計画書への反映

建設業では就業者数がピーク時の685万人(1997年)から477万人(2024年)へと約3割減少し(総務省「労働力調査」に基づく国土交通省資料)、時間外労働の上限規制(いわゆる2024年問題)も適用されています。「人を増やして残業で回す」が成立しない以上、拾い出しの前後どちらの工程も仕組み化する必要があります。

【数量算出型と見積集約・査定型は併用できる】 図面 ─→ [数量算出型AI積算] ─→ 数量 ─→ 見積依頼 │ 協力会社の見積書(PDF・FAX・Excel)◀──┘ │ ▼ [見積集約・査定型(Connected Base等)] │ ▼ 統一フォーマットの比較表 ─→ 査定 ─→ 実行予算・工事計画書

この「見積書起点」の領域を担うのが見積集約・査定型のツールで、本記事ではConnected Base・Digital Billder 見積書・工事ロイド・オンライン積算課がこのタイプに該当します。数量算出型のツールと役割が重ならないため、すでにAI積算ツールを導入済みの会社でも併用できます。協力会社見積の比較がExcelのまま残っている場合は、「AI積算ツールを導入しても見積比較が自動化できない理由」も参考にしてください。

11. 導入前チェックリスト — デモで確認すべき10項目

候補を絞ったら、デモ・問い合わせの場で次の10項目を確認しましょう。そのまま質問リストとして使えます。

  1. 自社の実データで検証できますか?(ベンダーのサンプルではなく、自社の図面・見積書で)
  2. 精度数値の測定条件は?(対象・母数・人手確認込みか、発表主体はどこか)
  3. 読み取れなかった場合の運用は?(エラー時の確認フロー・人手補正の有無と費用)
  4. 初見の書式・非定型帳票への対応方法は?(事前テンプレート登録が必要か)
  5. 出力は自社の帳票・システムにつながりますか?(Excel/CSV・自社フォーマット・API)
  6. データの取り扱いは?(保存場所・保持期間・AI学習への利用有無・認証取得状況)
  7. 料金体系の変動要因は?(件数・図面数・ユーザー数・オプション費用)
  8. 導入期間と社内負荷は?(設定・学習に何か月かかるか、専任担当が必要か)
  9. サポート体制は?(電話・訪問・専任担当の有無、対応時間)
  10. 補助金のITツール登録状況は?(デジタル化・AI導入補助金2026の最新の登録有無)
チェックリストの1番から始めませんか。Connected Baseでは、普段お使いの見積書3点をお送りいただくだけで、AIでどこまで自動化できるかを無料で診断しています。比較表では分からない「自社帳票との適合性」を先に確認できます。→ 見積書の無料診断を見る

12. よくある質問(FAQ)

Q1. AI積算ツールと従来の積算ソフトの違いは何ですか?
従来の積算ソフトは、人が拾った数量や歩掛・単価データをもとに見積書を組み立てる「計算・帳票作成」の道具です。AI積算ツールは、図面や見積書といった非定型データをAIが読み取り、数量の拾い出しやデータ化そのものを自動化する点が異なります。両者は排他ではなく、併用されるケースもあります。
Q2. AI積算とAI見積は何が違いますか?
AI積算は主に「図面から数量を拾い出す」数量算出の自動化を指し、AI見積は「見積書の作成・集約・比較」の自動化を指すことが多い言葉です。ただし製品によって守備範囲が異なるため、本記事では数量算出型・見積作成型・見積集約/査定型の3分類で整理しています。
Q3. AI積算ツールの費用相場はいくらですか?
価格を公表しているツールは月額3,800円〜8,800円程度(拾い出し支援+見積ソフト)からあり、メーカー系の無料ツールも存在します。一方、AIを本格活用するツールの多くは公式サイトで価格を公表しておらず、個別見積です。2026年7月時点では価格非公開のツールが大半のため、複数社への見積依頼が実質的に必須です。
Q4. 無料で試せるAI積算ツールはありますか?
多くのツールが無料デモや無料検証を提供しています。また、パナソニック ハウジングソリューションズの間取り図AI積算のように、同社建材を扱う代理店・販売店であれば無料で導入できるメーカー系ツールもあります。自社の図面・見積書を使った検証ができるかどうかがポイントです。
Q5. AI積算ツールにデジタル化・AI導入補助金2026は使えますか?
通常枠で補助率1/2以内(一定の賃金要件を満たす場合2/3以内)、補助額は最大450万円です。ただし対象は事務局に登録されたITツールのみで、2026年7月時点で本記事の10社のうち同制度への登録を公式情報で確認できたツールは限られます。補助金前提の場合は各社に最新の登録状況を個別確認してください。
Q6. AI積算の精度はどのくらいですか?
例えば設備図面特化のaisekisanは個数物99%・ルート系95%(H2Corporation公表)、Connected Baseは処理精度99.8%(YOZBOSHI公表・人手確認オプション込みの運用を含む)を公表しています。ただしいずれもベンダー自身の公表値であり、測定条件は製品ごとに異なります。自社の図面・見積書でのデモ検証が最も確実です。
Q7. AI積算ツールを導入しても見積比較が自動化されないのはなぜですか?
多くのAI積算ツールの守備範囲は「図面からの数量算出」までで、その後の協力会社見積の集約・表記揺れの整理・横並び比較・査定は対象外だからです。この領域は見積集約・査定型のツールが担うため、課題が見積比較にある場合は数量算出型ではなくこのタイプを比較する必要があります。
Q8. AI積算ソフトはPDF図面・CAD・紙図面に対応していますか?
ツールによって対応範囲が大きく異なります。PDF平面図を対象とするもの、CAD・PDF・紙図面スキャンに広く対応するもの、図面ではなく見積書(PDF・Excel・FAX)を扱うものがあります。自社で最も件数の多い入力形式に対応しているかが、選定の第一条件になります。
Q9. AI積算ツールは既存の積算ソフトやExcelと連携できますか?
多くのツールがExcel/CSV出力に対応しており、自社の見積積算システムと連携するものや、API・自社フォーマット出力に対応するものもあります。「読み取れるか」だけでなく「自社の帳票・システムにつながるか」をデモの段階で確認することが重要です。

13. まとめ

本記事の要点を整理します。

  • AI積算・AI見積ツールは数量算出型・見積作成型・見積集約/査定型の3タイプに分かれ、「どれが一番良いか」ではなく「自社のボトルネックがどこか」で比較対象が決まります。
  • 最初の分岐は課題が図面起点か、見積書起点か。拾い出しが重いなら数量算出型、協力会社見積の集約・比較が重いなら見積集約・査定型を比較します。両方が課題なら併用が現実解です。
  • 価格は非公開のツールが大半のため、2〜3社に絞って自社の実データで検証し、削減工数と比較して判断するのが確実です。精度・実績の数値はすべてベンダー公表値である点にも注意してください。

比較で迷ったら、自社の見積書3点で確かめる

機能比較表を何枚見比べても、自社の帳票で本当に動くかは分かりません。Connected Baseでは、普段お使いの見積書サンプル(3点程度)をもとに、AIでどこまで自動化できるかを無料で診断しています。書式がバラバラでも、FAXやスキャン画像でも構いません。

見積書の無料診断を申し込む → / 3分でわかる資料DL


【調査方法・出典について】本記事は2026年7月18日時点の各社公式サイト・公式プレスリリース・官公庁公表資料の公開情報のみに基づいて作成しています。まとめサイト・口コミサイトからの引用は行っていません。各ツールの価格・機能・補助金対応は変更される場合があります。最新情報は必ず各社公式サイトをご確認ください。掲載内容に誤りがある場合はお問い合わせフォームよりご連絡ください(確認のうえ速やかに訂正します)。

執筆: Connected Base 編集部(運営: YOZBOSHI株式会社)。建設業向けAI SaaS「Connected Base」を自社で開発・提供する事業者としての知見に基づき執筆しています。本記事には自社製品が比較対象として含まれます。